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業界研究のやり方

業界の全体像のつかみ方、お金の流れの読み方、業界同士を比べる観点を整理します。

更新 2026年10月3日

まず全体像をつかむ

業界研究の目的は、その業界に詳しくなること自体ではありません。志望先を選び、志望理由を説明するための「比べる材料」を持つことです。

最初から一つの業界に絞らず、まずは広く浅く見渡します。メーカー、商社、小売、金融、IT・通信、インフラ、サービスなど、最初は大きな分類を一通り眺めるだけで十分です。分け方は資料によって違うので、細かな分類にはこだわらなくて構いません。

今日やるなら、普段使っている商品やサービスを5つ書き出し、それぞれ「作っている会社」「届けている会社」がどの業界かを書き添えてください。身近なものから始めると、業界の境目が見えやすくなります。

お金の流れを追う

業界を理解する近道の一つは、お金の流れを追うことです。「誰が、何に対して、誰にお金を払っているか」を、矢印で紙に書いてみてください。

例えば食品なら、大まかには原料の生産→食品メーカー→卸→スーパーやコンビニ→消費者という流れです。原料に近い側を川上、消費者に近い側を川下と呼び、同じ業界でも立ち位置によって仕事の中身が変わります。

代表的な稼ぎ方の型も確認します。①一度売って代金を得る ②使い続けてもらい定期的に受け取る ③取引を仲介して手数料を得る ④利用者は無料で、広告主から収入を得る。型が違うと、会社が重視する仕事も変わってきます。

比べる4つの観点

①顧客は誰か。企業向け(BtoB)か個人向け(BtoC)かで、日々接する相手と、提案や営業の進め方が変わります。

②景気や規制の影響。景気の波を受けやすいか、法律や国の制度で事業の枠組みが決まっているかを見ます。金融・電力・医療などは、規制の影響が大きい業界の例です。

③これからの変化。人口減少やデジタル化などの大きな流れが、その業界にとって追い風か向かい風かを考えます。面接で「業界の課題」を聞かれたときの土台にもなります。

④仕事の単位。商品ごとに動くのか、顧客ごとのプロジェクトで動くのか、店舗や現場で動くのか。同じ業界でも会社や職種によって違いますが、入社後の毎日の過ごし方を想像する手がかりになります。

表にして軸と照らす

調べた内容は、横に業界、縦に観点を並べた表にまとめ、各欄を一言で埋めます。埋まらない欄が、次に調べることです。

表ができたら、自己分析で出した志望軸と照らし合わせ、「合いそう」「合わなさそう」「まだ分からない」に分けます。分からない業界は、説明会やOB・OG訪問で確かめる候補にしてください。

業界研究は一度で終わりません。選考を受けながら表を更新していくと、志望理由に使える言葉が少しずつ増えていきます。

就活ミラーは特定の企業・サービスを推薦しません。この記事は就活の考え方を整理するための中立的な解説です。